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泥がなくともドジョウは育つ! ~江戸の老舗も認めた養殖技術~

東京・浅草で200年以上続く老舗料理店。
江戸の食文化を守り続けるこの店で提供されている“どぜう”(どじょう)、実は大分県産。 主要産地、宇佐市院内町の日高暁彦さん(39)は10年前から本格的などじょうの養殖を始めた。

取り入れているのは、大分県農林水産研究指導センターが開発した大分独自の「養殖技術」。 特徴の一つが、泥のない環境で育てる点。大分では全国に先駆けて、コンクリート製水槽を使ったどじょう養殖に取り組んでいる。地下水のみを使用するため食用淡水魚につきまとう「泥臭さ」がないうえ、均一に餌を食べるので品質も向上する。農薬などの流入もないので消費者が重要視する「食の安全」にもマッチしている。 もう一つの特徴が、県が研究の末、開発したオリジナルの技術「屋内無泥養殖技術」。屋外養殖施設と比べて効率的にどじょうを育てることを可能とした。 おいしいどじょうを効率的かつ計画的に生産することができる。 どじょう料理を新たな名物にする動きも始まっている。

生産者が中心となって「大分どじょう村塾」を開塾。勉強会やコンテストを重ねてPRに取り組んでいる。泥がなくとも育ったドジョウ。 大分発の技術が日本の食文化を守り続ける。

<取材先データ>
会社名:宇佐養魚株式会社
担当者:日高暁彦
住所:〒872-0345 大分県宇佐市院内町月俣45
電話番号:0978-34-3857
その他:

※ドジョウの小売、養殖場の見学は行っていませんので
ご注意下さい。
※ドジョウ料理について、詳しくは宇佐市HPをご覧ください

取材後記

生まれてから3、4匹しか食べたことのない「ドジョウ」
今回の取材期間、およそ3週間で食べた数は約40匹(なんとなく数えていました)。
これまで感じていたドジョウの味ならば しばらくは食べなくてもいいかと思うくらいの量ではありましたが、 「また食べたい!」と思う大分ドジョウでした。
色々な食べ方で頂きましたが中でも味付けは塩のみの「唐揚げ」が絶品。
例えるならワカサギやキビナゴのような優しい白身魚の味です。
東京・浅草の「駒形どぜう」で頂いたドジョウ鍋も上品な割下にマッチした繊細な味。
ご飯・お酒どちらにもピッタリの逸品でした。
今回紹介した大分ドジョウを食べることができるのが、
九州内では宇佐市院内の飲食店数店舗とのこと。
ドジョウをこれまで食べたことある人、ない人 どちらの方も「ドジョウ」の味にビックリすると思います。
担当:OBS大分放送 植村 裕

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