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太陽に負けない信号

信号電材株式会社は、福岡県大牟田市に本社を置く、信号機のメーカーである。 この会社を一躍有名にしたのが西日対策型の信号機開発だ。

それまではひさしでさえぎれない西日や朝日などの太陽の直射を受けた信号機は、中に入った太陽光が反射して、点灯していないのに点灯しているように見える「疑似点灯」が起きていた。交通事故の原因にもなるこの問題を信号電材は「球体レンズ」を用いた斬新な機構を開発して実用化に成功。 1993年から警視庁に採用されたのだ。

さらにアジア各国でも用いられている。業界シェアトップにまで上り詰めた サクセスストーリーの裏には今は亡き創業者・糸永嶢(たかし)氏の「無理と思われてもできると言い切って実現させてしまう」と信念があった。 その精神を受け継ぎながら現在3代目の糸永康平社長(60)は照明分野に
進出。新製品「スマートポール」の特徴はカメラ、スピーカー、通信端末などのモジュールを自由自在に組み合せられることで街中、公園、駅、イベント 会場と場所によって変化する多彩なニーズに対応する。工場の生産ラインにもなるほどの工夫が随所に見られるローカルから世界ブランドを目指す会社を紹介する。
会社名:信号電材株式会社
担当者:糸永康平社長
住所:〒836-0061福岡県大牟田市新港町1-29
電話番号:0944-56-8282
HP:http://www.shingo-d.co.jp/

取材後記

毎日、外に出れば必ず目にする信号機。待たされるとイライラすることもあるが交通安全の要です。
太陽の直射を受けると中で反射して点灯していないのに点灯しているように見える疑似点灯は重大事故に結びつきかねません。
それを解決したアイデアは実に斬新で驚きでした。
原理は中学校程度の理科の知識があれば誰でも理解できるところが、
かえって「コロンブスの卵」的で本当に面白く思いました。実現させた開発陣も立派ですが、先行他社がどこも未完成の中、 できる前からできますと言って警視庁や県警に売り込んでいった創業者の自信と強心臓にもびっくりです。

担当:RKB毎日放送 山田 尚

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