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まるでスイーツ!究極の焼き芋

ネット通販大手の楽天市場の週間ランキングで何度も1位に輝いた焼き芋を作る会社が長崎県の西の端、五島列島にある。「ごと株式会社」。木下秀鷹社長(37)のビジョンは「地方から日本を元気にする企業の代表に成長すること」だ。豊かな漁場に囲まれ、昔から高品質の魚介類が水揚げされる五島だが、農業も盛んで特にサツマイモは、芋焼酎の原料として大量のさつまいもを鹿児島に出荷していた。

島の温暖な気候と潮風に包まれる中、農薬不使用にこだわって栽培される独自ブランドのサツマイモ「ごと芋」は収穫後、糖度を高めるため温度や湿度を徹底管理した保管庫で寝かせる。焼き方も温度や時間の研究を重ね、芋本来の甘みを極限まで引き出す。完成した焼き芋は糖度40度にも達する。通販には欠かせない冷凍技術にもこだわり、最高の状態で焼きあがった「ごと芋」のうまみを閉じ込めることにも成功した。

焼き芋には形やサイズなど厳しい基準をクリアした芋だけが選ばれその他は加工品へとまわされるが、中にはどうしても廃棄するしかない「ごと芋」もある。この食品ロスを解決する新たな商品が開発された。自然の甘さを極限まで引き出した究極の焼き芋「ごと芋」の秘密に迫る!
■取材先
会社名:ごと株式会社
担当者:木下秀鷹 社長
住所:長崎県五島市吉久木町726-1
電話:0959-75-0111
HP:https://nagasakigoto.net/ その他:ごと焼きごと芋
1袋(300g)480円(税込み)

取材後記

平均糖度36度の焼き芋。あま~いということは何となくイメージできますが、糖度36度ってどんな甘さ?というのが1番の興味でした。取材現場で目の当たりにした糖度は36度どころか40度超えの焼き芋もあり、焼きたての芋はねっと~りとした極甘でまさに天然スイーツの味。これが家庭でもレンジでチンするだけで食べられるとあって、リピーターが多いのにも頷けます。

ごと株式会社では「五島からおいしさを届けたい」をモットーに、人口減少が激しい島からでも元気な会社が生まれることを全国に発信し、日本全体が元気になればというビジョンを持っています。簡単には達成できそうもない壮大な目標ですが、実際に会社にはハンガリーから転職してきた日本人の方や食品衛生管理のスペシャリストらが続々と入社してきていて、会社の勢いを感じる一端でした。

もちろん、地元採用にも力を入れていて、ほとんどの高校生が卒業すると島を出てしまう中、魅力を感じて新卒で入社した方もいます。人口減少対策として、自治体では企業誘致などに力を入れることが多く見られますが、単に働き口があるだけでなく、如何にその会社に魅力があるかも求められていると実感しました。 現在は通販がメインですが、今後は本土にも店舗を増やしていく方針だということで、より身近に究極の焼き芋が食べられるようになる日が楽しみです。
担当:NBC長崎放送 米村 仁士

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