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変幻自在!包むを超えるダンボール

ビジネス
新型コロナウイルス対策にダンボール?ウイルスに怯える生活に少しでも安心安全を。今ダンボールの良さが見直されている。
長崎県長崎市で梱包、輸送用ダンボールの製造加工を行っている平尾ダンボール。小さな町工場だが、細かいオーダーにも対応する柔軟な姿勢で信頼を得ている。3代目となる平尾秋成常務(44歳)は新型コロナ対策に「パーテーション」が有効だというニュースを見てダンボールでも作れると考えた。

真ん中に特殊な透明フィルムを貼ったダンボール製パーテーションは、低価格で、軽くて丈夫。大きさや形は、お客様の要望に合わせてすべてオリジナルで設計。オンリーワンの商品を作れることが強みだ。おしゃれなカフェには丸みを帯びたカーブを施し、オフィス用は窓を広く取って圧迫感を軽減。それぞれの空間にマッチするデザインが評判を呼び、ダンボール製パーテーションは4月の発売以降注文が殺到している。

また平尾ダンボールでは、屋内でも子どもたちに体を動かして遊んで欲しいと、滑り台やシーソーなどの遊具もダンボールで製作している。耐久性はもちろん、紙なので怪我もしにくい。梱包して処分されるだけではもったいない。
変幻自在のダンボール、その可能性を追求し続けている。
■取材先
会社名:平尾ダンボール(ヒラオダンボール)
担当者:平尾秋成(ひらおあきなり 取締役常務)
住所:長崎県長崎市矢上町52-3
電話:095-838-2063(代表)
HP:https://hirao-db.wixsite.com/mysite

取材後記

「ダンボールは、中身を完璧に守って当たり前。 『この箱良かったね!』と褒められることはない。」 平尾ダンボール平尾秋成さんのセリフです。 ダンボールは私たちの生活に溶けこんでいて、 ダンボールを意識することは少ないと思います。 しかし取材を通して見えてきたのは、「物流」になくてはならない存在で、 ダンボールが無いと成り立たない商売がたくさんあること。 ダンボールってすごいと改めて思いました!

平尾さんは「完璧で当たり前」のダンボールが 何か人に必要とされる物にならないかを常に考えています。 その例が、今回のパーテーションや遊具。 当たり前の存在だからこそ、何かに化けたときに面白い! 「すごい!これってダンボールでできてるの!?」と お客さんが驚く瞬間がたまらないそうです。 軽くて丈夫、処分も簡単、安い!考えてみたらダンボールの魅力っていっぱいあります。 今度はダンボールで何を作ってくれるのか、 これからも平尾ダンボールに注目していきます。

担当:NBC長崎放送 井手春菜

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