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3月は善光寺御開帳スペシャル!善光寺参道で楽しい体験2

数え年で7年に一度(丑年と未年)行われる、信州・善光寺の御開帳。本来は2021年=令和3年に行われるはずでしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で一年延期。今年の4月3日(土)から始まります。さらに、密を避けるために通常より一ヶ月期間を長くして6月29日(水)まで行われます。

■絵解きで知る仏様の教え・お寺の由来
善光寺の参道、JR長野駅に一番近いお寺「かるかや山西光寺」では絵解き体験ができます。絵解きとは、お寺に伝わる掛け軸の絵(場面がコマ割りされている)を『お羽根差し』という鳥の羽根が付いた棒で各場面の絵を指し示しながら内容を語るもの。「字を読める人が少なかった時代の視聴覚説教ですね。目で見て、耳で聞いて、物事を考えたり、娯楽のひとつでもあったんです」と、絵解きを担当している苅萱山西光寺の竹澤環江さん。
西光寺で体験できる絵解きは、お寺の縁起とお寺を開いた苅萱道心のお話です。この苅萱道心って、九州・福岡の人なのですよ~!

■「苅萱道心と石堂丸」のあらすじ
九州の殿様だった人が家も妻子も妾も捨てて出家をし、高野山で修業をしています。そこ
へ生まれる前に離れた息子の石堂丸が、会ったことのない父親恋しさに高野山に登ってき
ます。偶然出会って親子の再会を果たすが、父は仏門に入っているので親子の名乗りはで
きません。親子でありながら師匠と弟子という関係で二人は修行を重ねます。しかし、実
の親子であることゆえの情の通い合いを断ち切るため、父は善光寺如来に導かれ信州の地
へやってきて西光寺を開きます。そしてご本尊であるお地蔵様を刻んで亡くなります。苅
萱上人亡き後、息子の石堂丸が跡を継いで西光寺へ。息子もお地蔵様を刻んで、亡くなり
ます。今、お寺には二人の彫ったお地蔵さまと二人のお墓が残されています。昔は琵琶説
法や歌舞伎の題材として親しまれていた物語だそうです。
物語の前半(写真右)は苅萱道心の誕生秘話~成長が描かれているのですが、こちらには福岡の地名が続々出てきます。苅萱の関は太宰府にあったんですよ~。西鉄都府楼前駅近くで、今は石碑が残されています。他にも阿志岐や竈門山、石堂、香椎の宮などが登場するので、福岡民としては「おお」ってなります。

絵解きは『COOL JAPAN』の原点だ
「絵解き文化は、明治になると紙芝居という形に変わり、今はマンガ、アニメーションに
なっています。世界に誇る日本の文化と言われますが、ルーツを辿っていくと、この絵解
きが始まりなんです」と竹澤さん。「娯楽のひとつであり、いろんなことを考えたり想像
したりする時間をもたらす絵解きは一回性の物、その場限りです。その時の人数や雰囲気
の中でやることで醸し出される臨場感が特徴」だともおっしゃってました。掛け軸に描か
れている絵も、下から上に向かってお話が進むので、解説者がいないとお話の内容がわか
らないんですよねえ。事前予約していれば確実に体験できますし、竹澤さんのご都合が空
いていれば当日でも体験できます。
□ 苅萱山西光寺 → https://karukayasan.com/ □ 善光寺 → https://www.zenkoji.jp/ □ 善光寺御開帳 → https://www.gokaicho.com/ □ ながの観光Net → https://nagano-cvb.or.jp/ □ 長野県公式観光サイト → https://www.go-nagano.net/ □ 信州まつもと空港地元利用 → https://www.matsumoto-trip.com/airport-arrival/

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