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“おねしょの治療”劇的な改善例も「悩む前に診断を」成人でも200人に1人以上

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大北瑞季

5歳以上で月に1回以上おねしょをする場合は、「夜尿症」という病気かもしれません。自然に治ることがほとんどですが、長引けば子供の自尊心が傷つくこともあり、専門医は早めの治療を勧めています。

「私だけオムツ… 恥ずかしかった」


小学4年生の女の子「妹は2歳くらいで(オムツ)はいてないのに、なんで私のほうがお姉ちゃんなのにまだオムツはかなきゃいけないのか、不思議に思いました」

福岡県内に住む小学4年生の女の子(9)は、小学校にあがっても「おねしょ」が毎日のように続き、寝るときには必ずオムツをつけていました。

Q.泊まり行事の時、「嫌だな」「行きたくないな」と思ったことある?
女の子「あります、同い年の子とかオムツはいてないで来てるのに、私だけはいてるから恥ずかしかった」

心配する母親は…


女の子の母親は、娘が5歳くらいになって初めて、「周りとは違う」と感じるようになりました。

母親「習い事のお泊まり合宿が年中から参加でき、同い年の子がいたんので『夜どうする?』と言ったら『何が?』みたいな感じで。『夜おしっこしたら?』『もう3歳からしてないよ』みたいな」

心配になった母親はその後いくつかの医療機関を受診し、小学1年生の時に“おねしょの治療”に詳しい久留米大学病院の田中征治医師を訪ねました。

そもそも「おねしょ」の原因は?


久留米大学病院小児科 田中征治医師「おしっこを作る量が、通常だったら夜寝ている時には減る。昼間と同じくらい量が出てきてしまうと、膀胱=おしっこをためるところの動きが問題で夜出てしまう」

「5歳以上」で「月に1回以上」のおねしょが「3か月以上続く」場合、「夜尿症」という病気として診断されます。5歳の場合、5人に1人が「夜尿症」と言われています。ほとんどが自然に治りますが、長引けば子供の自尊心が傷つくこともあり、生活改善や薬の服用などで治療することが勧められています。

おねしょの記録をつける


女の子も寝る前は水分を摂取する量を減らし、夜間の尿の量を減らす薬を服用。カレンダーに飲んだ水の量や「おねしょをしたか」を記録しました。

母親「『しなかった日にシールを貼ろう』と言って。2021年3月(小学1年生)は、ほとんどしてる。1週間全部出ているみたいな感じだったんです」

治療を始めたもののすぐには改善せず、毎日のようにおねしょが続く時もありました。

母親「身体が大きくなって、おしっこの量も増えて、オムツ必ず毎日して寝るんですけど、あふれちゃう。『叱っちゃいけない』というのは自分の中にあるんですけど、漏らされるとイラっとして『昨日の夜(水)飲んだからでしょ』て言っちゃったり」

女の子「昼は仕事で疲れてるのに(おねしょで夜に)起こすのは申し訳ないと思っていた」

「出口の見えないトンネル」を抜けた


根気よく治療を続けた結果、2022年は症状が一気に改善。ほとんどおねしょをしなくなり、オムツも卒業しました。

女の子「オムツもはかなくていいようになったし、薬が効いてるとわかって、えらくはないけど自分がえらいって思える」

母親「出口の見えないトンネルという感じだったんですけど、3年くらいたった今、すっきりしています、行ってよかったと思います」

「夜尿症」治らないまま成人に


1年で患者のうち10%ずつは自然に治る、とされている夜尿症。治療すれば1年間で50%が治るとされています。しかし、0.5~数%、つまり200人に1人以上は、治らないまま成人に移行してしまいます。現在、大学生の男性は、高校生になっても夜尿が続いていました。しかし、親には自然に治ったことにしていたと話します。

大学生「高校の時には一切親には夜尿のことは言わずに。なるべく夜は水分取らずに(布団を)汚さないことだけを考えていたけど、うまくいかなくて…。汚れるから、そのときは隠して自分ですぐ洗濯して干して、けっこう辛かったんですけど我慢しました」

「5歳以上」おねしょがあれば相談を


高校2年生の時に別の症状で病院を訪れ、医師に相談したのをきっかけに薬による治療を開始。約1年半で完治し、現在は、県外の大学に通い寮生活を送っています。

大学生「これ以上辛いことはない、と思うくらい大変だったんですけど、生活も楽になったし、勇気を振り絞って相談するのが一番いいと思います」

おねしょには違う病気が隠れている可能性があるだけでなく、夜尿症の子はそうでない子に比べて「自尊心が低い」という研究結果もあり、田中医師は早めの受診を呼びかけています。

久留米大学病院小児科 田中征治医師「子供たちは、好きで夜おしっこをしているわけではないので、自分に自信をなくしちゃってよくない状態になる。まずは5歳以上でおねしょがあったら、相談してみるのがいいと思います」   

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この記事を書いたひと

大北瑞季

1994年生まれ 愛知県出身 主に福岡・佐賀での裁判についてのニュース記事を担当。 プライベートでは1児の母であり、出産や育児の話題についても精力的に取材を行う。

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