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目指せ!動物園革命

ビジネス

福岡県大牟田市の「大牟田市動物園」。今年で開園75年の小さな動物園。
その動物園が今、全国から注目を集めている。主人公は若き飼育員・河野成史(かわのまさふみ)さん。キリン担当の24歳。同園全体で取り組む飼育動物たちの“身体“と“心”の健康管理に取り組む。飼育テーマは2つ。「環境エンリッチメント」と「ハズバンダリートレーニング」。「環境エンリッチメント」は動物本来の行動を引き出すための環境を整える事。キリンの場合、自然界では一日中餌を探して食べ歩くことに時間を使う。そこで展示場には”食べづらい”餌場を数カ所設け本来の行動に近づけている。「ハズバンダリートレーニング」は動物たちに協力してもらい行う健康診断。特に身体への負担が大きく事故につながりやすい”麻酔”を使わない採血などに取り組む。昨年5月には国内初「トラの無麻酔採血」に成功。その後もライオンやマンドリルなどで成果をあげて話題になっている。「トレーニングで得られたデータを動物たちに還元して、より豊かな生活につなげたい」と語る河野さん。若き飼育員の活躍で来園者数も右肩上がり。昨年は大牟田市の人口12万人にたいして21万人が来園。炭鉱閉山後、衰退する町の元気の源になっている。国内の動物園は、飼育動物の減少と来園者数の伸び悩みが深刻。大牟田式の飼育方法が動物園のあり方を変えようとしている。「活き活きとした動物の生態」を追求する河野さんの飼育に密着する。
(制作:RKB毎日放送 / ディレクター:山部貴光)

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