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青パパイヤが描くアスリートの未来

アメリカ大陸が原産のパパイヤ。日本ではフルーツとして親しまれているが、東南アジアでは果実が熟す前の緑色の状態で収穫され、野菜として食べられている。
青パパイヤは「酵素の王様」と言われ、パパイヤに含まれるパパイン酵素が消化吸収を促すほか、食物繊維やビタミンCなどの栄養が豊富に含まれている。

大分県中津市の「ベーベジ」では、青パパイヤを2018年から育てている。もともと大手スポーツ雑誌社で働いていた尾方利光社長(53)はこうした青パパイヤの栄養素に注目し、たくさん食べるアスリートの身体づくりのための食べ物として売り出そうとしている。

また、青パパイヤ栽培を通してアスリートのセカンドキャリアの支援も目指している。スポーツ界において、懸案事項であるアスリートの引退後の生活。
農業経験ゼロから始めた尾方さんは自らがモデルケースとなって成功事例を作り、アスリートに安心して農業の道に進んでもらおうと考えている。

番組では、地域の人に支えられながら青パパイヤの栽培と販路拡大に取り組む様子や、アスリートのセカンドキャリアの受け皿になるべく、スポーツ業界に売り込む尾方さんの姿を追う。
取材先:尾方利光さんの農場
住所:大分県中津市諸田169-1

取材後記

「パパイヤ」といえば、振付師のパパイヤ鈴木さん。もしくは中原めいこさんの「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね」の歌が脳内に流れ出す。
言葉ではよく耳にするパパイヤですが、実際に食べたことがあるという人はそんなに多くないのではないでしょうか?

私も取材するまで、青はおろかオレンジ色の果物のパパイヤすら食べたことがありませんでした。

「ほとんど味がないですよ。」笑って話す尾方さんに生の青パパイヤを食べさせていただくと、シャキシャキとした玉ねぎのような食感で、少しフルーティーな香りはしますが、味はほとんどありません。食べ物として少しもの足りない気がしないこともないのですが、裏を返せばどんな料理にも合わせることができるということ。さっそく家に持ち帰って、尾方さんおすすめ「豚肉とナスとパパイヤのみそ炒め」を作ってみました。

生のパパイヤは熱を通すとおでんの大根のようにホクホクになります。みその味が染み込んだパパイヤのおいしさはさることながら、驚かされたのは一緒に焼いた豚肉でした。どうやらパパイヤに含まれている酵素が肉を柔らかくしてくれたらしく、あっという間にたいらげてしまいました。

そして次の日の朝、私はさらに驚かされることに。なんと一日で便通がよくなったのです。
尾方さんいわくパパイヤの酵素は人によってはお腹をくだすこともあるくらい強いそうです。便秘に悩んでいる方はぜひ一度ためしてみてはいかがでしょうか?

アスリートだけじゃない。青パパイヤは腸内環境に悩むすべての人の未来も明るく照らしてくれるはずです。

(OBS大分放送 / 矢部 泰史)

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