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佐土原人形に魅せられて

およそ400年の歴史があり、県の伝統工芸品にも認定されている佐土原人形。
最盛期には町内に14軒あった工房も現在は2軒となり、高齢化と後継者問題に悩まされている。
こうした中、佐土原人形に魅了され人形師を目指している女性がいる。
三浦佳野さん38才。鹿児島県出身の三浦さんは祭りの出店で佐土原人形に出会い人形づくりを始めた。昨年3月には創作活動に打ち込むため、福祉関係の仕事を退職。しかし伝統を受け継ぐ道は険しく、「佐土原人形」と名乗ることができるまでには10年以上のかかると言われているため、現在は「佐土原こより人形」と名付けている。伝統を守りたいという気持ちと新しい風を吹かせたいという三浦さんの気持ちは製作している作品に現れている。代表的な「饅頭喰い人形」を三浦さんが作ると手にはアンパンが。ご飯を持っているはずの神様の手には宮崎の郷土料理の冷や汁があるなど佐土原人形の持つ素朴さと愛嬌はそのままに、ちょっと笑えるユーモアも。そんな三浦さんの目標は「佐土原人形」として認められること。
ユーモアあふれる佐土原こより人形を作りながら、伝統的な佐土原人形作りに励む三浦さんの日々を描く。
(製作:MRT宮崎放送 / 中本奈緒)

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