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器を着替える!?波佐見焼サブスク

長崎県波佐見町。時代のニーズに合わせて生産されたおしゃれな波佐見焼は今、若い世代を中心に絶大な人気を集めている。

400年続く焼き物の町で大きな問題が積み重なり続けている。それが、窯元や商社に眠る器たちの姿だ。ちょっとした傷や汚れがついた訳あり品や、時代に取り残された波佐見焼。実家が町内の卸問屋である松尾匡悟さん(42)は、倉庫に眠っているデッドストックを幼い頃から見てきた。さらに新型コロナの影響でその在庫の数はさらに増えた。

そんな状況を何とか変えたい。光が当たらない陶磁器を活用できる方法はないかと、松尾さんはシステムを構築。それが、波佐見焼の器を自由にレンタルできるサブスクリプションサービス「KIGAE」。「洋服を着替えるように、器を替える」がコンセプトだ。

波佐見焼の窯元・商社24社から出番を待ち続けている器を集めた。月額550円で最大50点まで借り放題の「KIGAE」事業。安くいろんな器を手に取り、使い波佐見焼の良さを実感してもらう。最初は個人をターゲットにしていたが、KIGAE事業には飲食店からもオファーが舞い込んでいる。

焼き物の町で始まった器の新時代から目が離せない!
取材先:KIGAE 松尾匡悟 代表取締役
住所:長崎県東彼杵郡東彼杵町折敷瀬郷441-3
事前予約連絡先:090-3131-0833
会社インスタグラム:https://www.instagram.com/kigae_hasami/

取材後記

今、若い世代を中心に人気の波佐見焼。
私も、波佐見焼の大ファンの一人です。

「そんな波佐見焼が倉庫に眠っている!?」と知ったのは、長崎県内を中心にフリーアナウンサーとして活動している松尾匡悟さんにお話を聞いたからでした。波佐見焼にそんな事実があったなんて知らなかった私は、どうしてそんな事になっているのか、もっと知りたくなり取材を始めることにしました。

松尾さんの実家は波佐見町内の卸問屋。そこに眠る波佐見焼たちを見続けてきました。
もったいない波佐見焼を何とかして蘇らせるプロジェクト「KIGAE」をスタート。洋服を着替える様に器を楽しんで欲しいという熱い思いがありました。

器は使われて輝きます。
倉庫に眠る波佐見焼に光を当てる「KIGAE」事業は、焼き物の町に静かに眠る宝を呼び覚ます。ちょっとした“宝探し“の様な感覚に似ています。みなさんも波佐見の町で宝探しをしてみませんか?波佐見焼を使うと食事が楽しく、日常が豊かになりますよ。

(NBC長崎放送 / 豊﨑なつき)

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