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ヒメタツに魅せられて

ビジネス

実は今、熊本県水俣市の海にいる「珍しい生き物」に全国から注目が集まっている。その生き物の名前は「ヒメタツ」。タツノオトシゴの仲間で、国内では116年ぶりに観測された。注目のきっかけを作ったのが、水俣在住のダイビングインストラクター森下 誠さん(49)。森下さんは故郷水俣の海に毎日潜り、海中の様子を水中カメラで撮影している。
「水俣の海は復活に向かっています」と語る森下さんの写真には、ヒメタツをはじめ、サンゴ礁や海藻の森、そこで暮らすたくさんの生き物たちが映し出されている。かつて公害によって生態系を破壊された、悲しい歴史を持つ水俣の海。このマイナスのイメージをどうにかして払拭したいと考えた森下さんは、10年前にUターンし、水俣市で初となるダイビングショップ「SEA HORSE」を立ち上げた。SEA HORSEには、全国から客が訪れ、中には何度も訪れるリピーターも。その一番のお目当てはヒメタツの”生殖活動”を生で見るためだ。
神秘的な生き物の命の営み、そして故郷水俣の今を伝え続ける森下さんの思いを追った。
(製作:RKK熊本放送 / 中村 壮太郎)

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