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手のひらに桜島~火山灰をアートに~

ビジネス

地面をキャンバスに、縦横無尽に右手を動かす植村恭子さん(37)。手のひらからサラサラこぼれ落ちるのは、活火山、桜島の火山灰。黒い線がいくつも連なり、またたく間に1枚の絵を描き出します。

植村さんは「火山灰アーティスト」。桜島の観光関係の仕事に携わる中、有り余る火山灰を使った「灰アート」を創作するように。きっかけは、2016年の熊本地震。復興の募金を呼びかけるのに、桜島らしいことができないかと考え、「くまモン」を描いたのが始まり。それから、桜島を訪れる観光客へのメッセージにしようと、日替わりの一日一絵が続くようになりました。

桜島は鹿児島のシンボルであると同時に、多量の降灰は地元の人々にとって悩みの種。厄介者というイメージが強い火山灰を、魅力ある存在に変えたのが植村さんの「灰アート」。「身近な自然の一部として、灰で桜島をPRしていきたい」SNSでも作品の写真を投稿、活火山、桜島を世界に発信していくのが目標です。新型コロナウイルスの影響を受ける中、「火山灰アート」を新たな形で届けたいと考えている植村さん。アートとして、より価値を高めていきたい、手のひらに想いを込める植村さんの挑戦を追いました。
(製作:MBC南日本放送 / 江藤 智恵)

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