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ギョッと驚くペットごはん

キャビアがとれることでも知られ、約3億年前から存在した古代魚の一種である「チョウザメ」。DHA・コラーゲン・ビタミンDなどもたっぷりで、まさに栄養の宝庫。
しかし、キャビアが注目を浴びる一方、魚肉は廃棄されてしまうこともあった。

そんなチョウザメの栄養に目を付け、魚肉販売に精力的に取り組んでいるのが、鮮魚卸売店の「九州築地」。築地加代子さん(53)は、専業主婦から一転、祖父の代から続く水産卸売業を引き継いだ。養殖者側からの「キャビアだけでなく、魚肉をなんとか食べていただけないだろうか」という悩みにも応えたいと地元のハイクラスホテルなどとコラボレーションし、チョウザメのメニューを開発するなど精力的にチョウザメの魚肉の魅力をPRしてきた。

 そして今回、チョウザメの魚肉の更なる活用を考え、新たに開発したのが「チョウザメ100%のペットフード」。人間にとっても嬉しいことばかりのチョウザメを家族同然のペットたちにも与えたいとこの商品を考えた。
 県内外の獣医や約270匹のペットに協力してもらい、2年の月日を経て完成した。栄養満点の古代魚に新たな可能性を見出した築地社長の奮闘ぶりを追う。
取材先:株式会社 九州築地
担当者:代表取締役社長 築地 加代子さん
電話:0985-28-7845
住所:〒880-0855 宮崎県宮崎市田代町250-2

取材後記

「鮮魚卸売店がペットフードを作る」しかも材料は、「マグロやカツオじゃなくチョウザメ」という不思議さにワクワクしながら今回の取材をスタートしました。

チョウザメといえば、世界三大珍味のキャビアがとれることで知られていますが知れば知るほど本当に奥が深い!魚肉・骨・皮すべてに栄養がたっぷり!
お刺身やフライ、煮物にムニエル…なんの料理にも合います。

なかなか注目されなかった魚肉をなんとかさらに売り出して知ってもらいたい、家族同然のペットにも同じようにおいしいものを食べさせてあげたいという想い一心で駆け回った築地さん。その姿からは、養殖者の方たちやお客さんとなるペットたち、そしてもちろん魚への愛情をひしひしと感じました。

いままでになかったチョウザメペットフードのこれから。
宮崎の魚を全国に広めていきたいと奮闘する築地さんのこれから。
どちらも目が離せません!

(MRT宮崎放送/ 寺坂 穗乃香)

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