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快適!安全!断熱リノベーション

たばこ屋がおしゃれなカフェに、古い住居がスタイリッシュな総菜屋に大変身。

鹿児島の大城仁さん(43)はリノベーションで古い建物に新たな命を吹き込む。

長く住める環境を提案したいと、南国鹿児島で断熱に取り組む。実は鹿児島、冬の最低気温が本州並みに低いものの、寒さに弱い住宅が多く、冬季死亡増加率は全国6位と高い。急激な温度差で生じるヒートショックによる死亡率が高いのだ。

現在取り組んでいるのは築30年の住宅。母を亡くした父のもとに娘一家が移り住む。「今まで住み暮らしてきた大切な家を、未来へ住み継ぐ家にしたい」と大城さんは話す。

大城さんはもともと、建物を解体せずにレールに乗せ、そのままの状態で移動する曳家の3代目。愛着のある家を壊さずに住み続ける家にする・・・大城さんのリノベーションの原点だ。

安全で快適な暮らし、そして電気使用量も抑えるエコな取り組みが評価され、全国のリノベーションのコンテストで総合グランプリや全国最優秀賞を受賞した。

空き家問題、高齢化問題、環境問題を解決する断熱リノベーションを世の中のスタンダードにしたいと語る、大城社長の取り組みを追いかける。

会社:㈱大城
担当者:大城仁(おおしろ・ひとし)さん
住所:鹿児島県鹿児島市宇宿9丁目11-6
電話:099-275-3600
HP: https://ugokasemondo.renovegga.com/ https://renovegga.com/ Instagram:@renovegga_official
 

取材後記

屋根裏に続くはしごを登ると雪が積もったように白い断熱材が敷き詰められていました。しかし実際は汗が噴き出す灼熱地獄。
普段何気なく過ごしている建物の屋根裏がこんなに過酷な環境だったことを初めて知ると同時に、断熱材が室内を快適に保っていることを実感した瞬間でした。

大城さんのリノベーションの主人公は常にお客さん。
打ち合わせでは生活動線を組むために、普段の生活を詳細に聞き取り、トータルで10時間はかけるそう。聞き取る内容もとても細かく、持っている食器の種類や数、サイズまで聞き取りし、収納の場所やサイズを検討するそうです。

今日の日本が抱える空き家問題、高齢化問題、環境問題、健康のリスクなどの様々な課題。大城さんが取り組む断熱リノベーションは、これらの打開策として注目を集めていくに違いないと感じています。

(MBC南日本放送  藤田 了)

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