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ガハハ教授のエネルギー革命

宮崎県日向市で世界のエネルギー事情を変え得る研究が行われています。 研究棟は、35年前に建てられたリニアモーターカーの実験施設の跡地。 ここで14年前から一人の工学博士が研究を続けています。 東北大学・小濱泰昭教授(66)。

航空流体力学が専門の小濱教授が14年間に渡り研究を続けているのはエアロトレインというプロペラで高速走行する未来の列車です。
なぜ宮城県の東北大学の教授が宮崎県で研究をしているのか・・・
それはかつてのリニアモーターカーの実験線がエアロトレインの走行実験には最適だったからです。 試行錯誤を繰り返し、実用化の目途がついた昨年、小濱教授はある発見をします。 軽量化のために使った新素材、難燃性マグネシウムが塩水と反応すると発電することを見出したのです。さらに太陽光を利用すればマグネシウムは再生でき、さらに海水中に含まれているマグネシウムから製錬することも可能です。

東日本大震災で実用的なクリーンエネルギーの導入が急がれている中、マグネシウムの利用は世界のエネルギー事情を変えようとしています。 その最先端の研究を宮崎で続ける小濱教授は、好奇心の塊。ガハハと笑う少年のような底抜けの笑顔の奥には、末期的なエネルギー事情から世界を救うという強い使命感がありました。

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