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延岡発!農家を助ける発明ブラザーズ

ビジネス
宮崎県延岡市にあるクリーンエネルギーメーカー「ブルーウィング」。森山喜昭さん(69)と、弟の兼博さん(64)の兄弟で営んでおり、会社の建物は築50年の民家、工場は自宅の駐車場という小さな会社だ。このブルーウィングの作る自動噴霧装置“ナカラッポ”が今、農家から注目を集めている。

噴霧装置とは農業用ハウス内で水や液体肥料などを散布するためのもの。他にも大手農機具メーカーから同じような装置は販売されているが、森山さんたちの作る「ナカラッポ」の特徴は“安価な施工費用”と“目詰まりを起こさないノズル”。“あっ!”と驚くような技術はないが、既存の技術をうまく組み合わせている。しかしそれが評価され、今年4月には実用新案に登録。海外からも問合せがくるなど、その反響に森山さん達も驚いている。

企画を担当する兄の喜昭さんと、幼少時代から“発明家”として地元で有名だった弟の兼博さん。20年以上前に風力発電を開発したり、鳥獣被害にある農家のために自動車の廃材で電気柵を開発したりと、今までに数々の発明をしている。兄の喜昭さんは「自分たちの発明を農家のために少しでも役に立ててもらいたい」と語る。
農家さんたちを救おうと奮闘する兄弟の挑戦を描く!
<取材先データ>
株式会社ブルーウィング
〒882-0861
宮崎県延岡市別府(びゅう)町4196
TEL:0982-31-4178
FAX:0982-34-0037

取材後記

今回取材させていただいたブルーウィングの森山喜昭さん・兼博さん兄弟。
語弊はありますが、いかにも“小さな町工場のおっちゃん”というような感じで、延岡弁丸出しの喋り方、着ている服は常に作業着、そしてその手はいつも油で汚れていました。

そして今回ブルーウィングのオリジナル商品は3つほどしか紹介できませんでしたが、その他の発明品について話を聞いてみると「あれは特許をとってれば大儲けできたのに!」と笑いながら話される場面もありました。

そんな、なんともこだわりのないように見える兄弟ですが、自分たちの商品のことになると・・・しゃべる!しゃべる!! 撮影をしていようがいまいがお構いなしにそのこだわり、想いを私たちに聞かせてくれました。

現在は同じようにモノ作りが大好きな技術者たちもその作業を手伝っており、ブルーウィングの作業場である喜昭さんの自宅の駐車場で作業している様子は、子どもたちが集まって作業しているようなモノ作りへの純粋な想いが伝わってきました。

今回番組内でご紹介した「ナカラッポ」。
実際に取り付けた農家さんは、皆さんその実力に驚かれ、森山さんたちへの感謝の言葉を述べていました。
そして取材中にも県外の農家さんから「ナカラッポ」に関する問い合わせがくることもあり、私たちも取材しながらこの「ナカラッポ」が生み出している勢いのようなものを強く感じました。
きっとこの「ナカラッポ」が世界共通の言葉になる日が来る!!・・・かも!

担当 MRT 宮崎放送 濵田 紘仁

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