長崎夜景狂想曲

２０１２年、長崎はあの香港・モナコと並び、世界新三大夜景に選ばれました！
それまでも東洋一の夜景や、１００万ドルの夜景というキャッチコピーでその美しさを売り出してきましたが、世界というお墨付きをもらったことは長崎観光の大きな起爆剤になりました。
夜景評論家の丸々もとおさん（４９歳）は「天空の星空を鏡の如く映しこんだ夜景」と長崎の夜を評します。

バス会社は夜景ツアーを組み、夜景ナビゲーターなる人も登場、夜景をテーマにしたカクテルやケーキも生まれました。そしてなんとバイオリニストの葉加瀬太郎さんは長崎の人々の熱い想いを受け止めて、『長崎夜曲』という素敵な曲まで作ってくれました。

今、夜景は長崎観光の大きな目玉です。
長崎の夜景は決して人工的なあかりでないことが魅力です。坂の町に住み、不便な思いをしながら暮らす人々が灯す小さな生活のあかり、それにすり鉢状の地形も相まって、他では見る事の出来ない独特な世界が生まれます。

長崎の夜景と言えば真っ先に思い浮かぶのは稲佐山からの夜景ですが、対岸の鍋冠山など見る場所で違った表情が見る者の心を動かします。
クリスマス、一年で一番ロマンチックな気分になる季節に、世界に誇る長崎夜景の魅力に迫ります！

夜景とはなぜか人をロマンチックな気分にするものです。きっと、はじめてのデートが夜景だったり、もしかしたらプロポーズをしたのが夜景だった・・・なんていう方もいらっしゃるかもしれません。
そんな夜景のひとつ、長崎の夜景が世界新三大夜景に選ばれたのは２年前の事です。

何せ、世界です！あのモナコや香港に並んだわけです！街は活気づきます！
世界に誇る長崎夜景の美しさと長崎の街の盛り上がりを描いてみることにしましたが・・・大変でした。
取材中、ある方から「夜景の美しさを表現するのは、スチールにはかなわないからねえ・・・」と言われました。燃えました。私以上に伊達木カメラマンが燃えました。長崎には主に４つの視点場があります。有名な稲佐山そして、立山、風頭山、鍋冠山。その４つから美しい夜景を撮影しようと、時間、天候、ＰＭ２．５にまで気を配り撮影に通いました。カメラを構えた途端どしゃぶりになり、泣く泣く撤退したこともあります。

そんな感じで、撮影した夜景です。いかがだったでしょうか？
夜景評論家の丸々もとおさんが「長崎の夜景はどこか懐かしい」と評してくださいました。それは、坂道に暮らす人々が灯す生活のあかりだからなのかなあ？と、感じています。
しかし、百聞は一見にしかずです。１年で今が一番夜景が美しい時。どうぞ、長崎にお出かけください。そして、ご自身の目で世界新三大夜景をご覧ください！その後は、あたたかいちゃんぽんがあなたを癒してくれるはずです。

ＮＢＣ 長崎放送　宮路 りか