豊後水道をはじめとした豊かな漁場を持つ大分県。
今回注目するのは魚…ではなく、その魚を捕まえる道具「漁網」。数ある漁具の中で、大量の魚を一度に捕獲できることから、高い収益を期待できる道具 であり、現在の漁業に欠かせない道具の一つであると同時に、日本人の食文化を形成している道具でもある。
漁網を作る会社は数多くあるが、多くの漁師から一目置かれる会社が大分県宇佐市にある。 創業は1781年、江戸時代から続く老舗の漁網製造メーカー「長浦製網所」である。「長浦製網所」の網を使った漁師は「漁獲高が上がった」と口をそろえる。 その言葉は日本だけではなく、海外の漁師からも同じ反応があり現在では北欧を中心に 約10カ国と取引がある。
漁とは「人間と魚の化かし合い」と多くの漁業関係者は口にする。老舗ならではの蓄積された漁に関するノウハウ、網を縫い上げる職人の技術、機械の合わせ技により漁網を作り上げている。 なぜ大分の田舎町の工場が国内のみならず海外へ販路を伸ばし、絶賛される漁網を作り上げることができたのか。 「長浦製網所」が歩んできた道、そして世界各地で漁獲高を上げ続ける会社が目指すこれからの漁業に迫る。
今回注目するのは魚…ではなく、その魚を捕まえる道具「漁網」。数ある漁具の中で、大量の魚を一度に捕獲できることから、高い収益を期待できる道具 であり、現在の漁業に欠かせない道具の一つであると同時に、日本人の食文化を形成している道具でもある。
漁網を作る会社は数多くあるが、多くの漁師から一目置かれる会社が大分県宇佐市にある。 創業は1781年、江戸時代から続く老舗の漁網製造メーカー「長浦製網所」である。「長浦製網所」の網を使った漁師は「漁獲高が上がった」と口をそろえる。 その言葉は日本だけではなく、海外の漁師からも同じ反応があり現在では北欧を中心に 約10カ国と取引がある。
漁とは「人間と魚の化かし合い」と多くの漁業関係者は口にする。老舗ならではの蓄積された漁に関するノウハウ、網を縫い上げる職人の技術、機械の合わせ技により漁網を作り上げている。 なぜ大分の田舎町の工場が国内のみならず海外へ販路を伸ばし、絶賛される漁網を作り上げることができたのか。 「長浦製網所」が歩んできた道、そして世界各地で漁獲高を上げ続ける会社が目指すこれからの漁業に迫る。
<取材先データ>
会社・学校名など:株式会社 長浦製網所
担当者:長浦善德さん
住所:大分県宇佐市長洲3980
電話:0978-38-1121
HP:http://www.nagaura.co.jp/
会社・学校名など:株式会社 長浦製網所
担当者:長浦善德さん
住所:大分県宇佐市長洲3980
電話:0978-38-1121
HP:http://www.nagaura.co.jp/
取材後記
取材させて頂いた「長浦製網所」。創業は江戸時代、現在の社長は8代目、大分県内では6番目に古い製造業の会社とのこと。一歩工場に入ると大きな機械が轟音を立てて絶賛稼働中。規則正しく動き、網を作り続ける機械に取材を忘れて見とれてしまいました。 仕上げ作業の風景は機械が醸し出す荘厳な雰囲気とはうってかわり、地元の「お姉さま」たちがワイワイお喋りしながら作業中。夕方のスーパーマーケットで見かける井戸端会議
さながらでしたが、手つきは真剣!まさに皆様「職人」でした。
「モノづくり大国日本」を支えるのは「機械」だけではなく「人」だということをシミジミと感じることが出来た取材でした。
さながらでしたが、手つきは真剣!まさに皆様「職人」でした。
「モノづくり大国日本」を支えるのは「機械」だけではなく「人」だということをシミジミと感じることが出来た取材でした。
一方「長浦製網所の漁網」を使用しているということで取材をさせていただいた、宇佐市の漁師・豊永さん。お休みの日にわざわざ船を出して頂きました。「これは魚が捕れると ころの撮影は無理かもしれんなぁ…」と言うほど海は大時化。
魚が捕れるところは撮影できるのか、船酔いは大丈夫かなど様々な不安を抱えながら出港。
しかし不思議なことに沖に出ると、海は全く荒れることなく完全な「凪」の状態。
漁の成果も「マナガツオ」と呼ばれる市場にはほとんど出ない高級魚(1匹、約5000円とのこと)が。
「これだから漁は20年やってもよくわからん」とニコニコしながらマナガツオ抱える豊永さん。その後「よくわからんから、せめて漁網は信頼できるものを持っていかないと」という言葉には色々と考えさせられました。 取材まで全く知らなかった「漁網」。これから魚を食べるとき、その魚を捕ってくれた「漁師」だけではなく、漁具を作っている人にも感謝をしなければならないなと思いました。
担当:OBS大分放送 植村 裕
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