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196の国が着物になる

東京オリンピックが開催される2020年を目標に、世界196カ国をテーマにした「着物」と「帯」を製作し、世界中の人たちを「おもてなし」するという計画が福岡県久留米市発で進んでいる。その事業「キモノプロジェクト」を代表として立ち上げたのが、呉服店「蝶屋」の高倉慶応社長(48)だ。

世界に誇るべき日本文化「着物」を世界に発信すると同時に、古来より伝わる技と心を後世に伝えていくという理想が原点だ。 それぞれの国をテーマにした着物の製作にあたっては、当代トップクラスの着物職人およそ100人が参加すしその国に出向くなど、よく研究もしている。 国内外の人と人とのつながりを大切に、4億円の経費を広く寄付を募って製作することで、公平で公正なプロセスになることを大事にしている。

ピラミッドをモチーフにしたエジプトがテーマの着物は半世紀以上にわたって古代エジプトの発掘・研究をしてきた吉村作治東日本国際大学学長も高く評価した。
現在までに53カ国の着物が完成し、今年10月末には東京・日本橋でお披露目のショーを成功させた。
4年後の夢に向かって進む姿を追った。

<取材先データ>
会社名:蝶屋(IMAGINE ONEWORLD キモノプロジェクト)
担当者:高倉慶応代表(蝶屋社長)
住所:〒830-0023 福岡県久留米市中央町31-9
TEL :0942(34)4711
FAX :0942(35)7514

取材後記

キモノプロジェクトの高倉代表はまさに東奔西走。
着物を世界に知らせるだけでなく平和の懸け橋にしようと意気盛んです。
着物の制作には、デザインから下絵、織り、染め、金彩など10以上の段階にそれぞれ熟練の職人がいて、その丁寧な仕事が次から次へとバトンされてやっと一枚の傑作ができあがる姿を目の当たりにしました。
着物は本当に世界に誇る文化であり芸術であることを再認識しました。
2020年の東京オリンピックまでに196の国をテーマにした着物が お披露目できれば素晴らしい平和のメッセージになるでしょうし、日本人として誇りをもって積極的に着物を装いたいと思いました。
担当:RKB毎日放送 山田尚

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