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「神宿る島」からの海づくり

世界に誇るものは今年7月に『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』が世界文化遺産登録された福岡県宗像市が世界に地球環境の課題を発信する場に歩む姿だ。

8月、「大いなる海 生命の循環」をテーマに「宗像国際環境100人会議2017」が開催された。世界の各分野で活躍するリーダーや、学識経験者たちが参加した。また中・高・大学生たちも参加し、海女の発祥の地・鐘崎の海に、放置され害を及ぼしている竹を伐採し、竹漁礁を組立て海中に設置するというワークショップも行った。

宗像国際環境100人会議の委員長で宗像市観光協会の小林正勝会長は自然や漁業も守りながら、多くの人が環境先進地としての世界遺産に訪れてくれる宗像の未来を模索しながら活動している。10月には「第37回全国豊かな海づくり大会 福岡大会」 の開催もある。
■取材先
宗像国際環境100人会議 実行委員会長
宗像観光協会会長・御宿 はなわらび
代表取締役 小林正勝さん
住所:〒811-3502福岡県宗像市江口518-1
電話: 0940-62-0107

取材後記

沖ノ島には何回か取材で訪れています。まず素裸になって冷たい海で禊をします。島そのものがご神体という「神宿る島」の中に身をおくと悠久の時、自然、人々の営みの連なりがいちどきにイメージとして押し寄せてきます。人間にとってあまりにも大きく、しかしもろい自然環境の保護をこの島から考えることの意味が宗像国際環境100人会議に通じていると思いました。宗像市、宗像大社、多くの企業や団体、子ども達が真剣にシンポジウムやフィールドワークを行ってふるさと宗像の自然を護り、さらに世界に発信させていこうという姿に、世界文化遺産になったことがもっとも役に立つアピールになったのだなあと改めて感じました。

担当:RKB毎日放送 山田尚

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