一見レモンの置物のような鮮やかな黄色の物体。実は常識をくつがえす、入れ歯磨き専用のブラシだ。多くの高齢者が使う入れ歯。しかし手に力が入りにくくなった高齢者にとって、毎日の手入れは意外に大変だ。きちんと磨かないと細菌が繁殖し、誤嚥から肺炎につながる恐れもある。うまく磨けないお年寄りを見て心を痛めていた、鹿児島市の歯科技工士・福留博文さん(49)は、入れ歯製作の現場にあった身近な道具からひらめいた。
入れ歯を押し当てて回すだけで簡単に磨けるブラシを考案。県の工業技術センターの支援を受けて特許を取得。しかしブラシの植毛ができる会社がなかなか見つからない。福留さんは4年もかけて製造メーカーを口説き落とし、構想から9年でようやく発売にこぎつけた。完成したブラシは短時間で入れ歯の隅々まできれいに磨ける。
「画期的!」と介護現場からも大好評。何よりお年寄りたちが笑顔になった。福留さんは、“入れ歯磨き体操”も考案して啓発活動にも取り組み、さらに手持ちタイプや電動タイプの開発にも着手。世界中の入れ歯使用者に広めるつもりだ。「デンチャー(入れ歯)ケア元年にしたい!」笑顔とブラシを広げる福留さんの挑戦を追った。
入れ歯を押し当てて回すだけで簡単に磨けるブラシを考案。県の工業技術センターの支援を受けて特許を取得。しかしブラシの植毛ができる会社がなかなか見つからない。福留さんは4年もかけて製造メーカーを口説き落とし、構想から9年でようやく発売にこぎつけた。完成したブラシは短時間で入れ歯の隅々まできれいに磨ける。
「画期的!」と介護現場からも大好評。何よりお年寄りたちが笑顔になった。福留さんは、“入れ歯磨き体操”も考案して啓発活動にも取り組み、さらに手持ちタイプや電動タイプの開発にも着手。世界中の入れ歯使用者に広めるつもりだ。「デンチャー(入れ歯)ケア元年にしたい!」笑顔とブラシを広げる福留さんの挑戦を追った。
■取材先
会社名:有限会社アジャスト
担当者:代表取締役 福留博文さん
住所:鹿児島県鹿児島市西田2丁目18-16
電話:099-259-3278
HP:http://kg-adjust.jp その他:デンチャーブラシの問い合わせ先は、
アジャスト販売事業部 099-257-6689
商品ホームページはhttp://www.denture-brush.jp/
会社名:有限会社アジャスト
担当者:代表取締役 福留博文さん
住所:鹿児島県鹿児島市西田2丁目18-16
電話:099-259-3278
HP:http://kg-adjust.jp その他:デンチャーブラシの問い合わせ先は、
アジャスト販売事業部 099-257-6689
商品ホームページはhttp://www.denture-brush.jp/
取材後記
「デンチャーブラシ」に出会った当初は、「入れ歯磨き?洗浄剤に浸けておけばいいのでは?」と思っていましたが、取材を進めれば進めるほど、入れ歯をブラシに押し当てるという逆転の発想の素晴らしさと、世界に広がる可能性に引き込まれていきました。 誤嚥性肺炎の原因のひとつが入れ歯の細菌だということも今回初めて知りましたし、実際デンチャーブラシを取り入れた施設では肺炎患者が減ったという例もあるようです。まさに福留さんの話す「人助け」が、現実のものになりつつあります。
福留さんと、歯ブラシメーカーの清水社長のやりとりは軽妙で楽しく、似たもの同士の奇跡的な出会いとお互いの情熱が生んだ新商品でした。 番組には盛り込めませんでしたが、入れ歯を磨くことそのものの啓発をしたいと、福留さんは「入れ歯みがき体操」まで考案。作詞・歯科技工士、作曲・歯科医師、振り付け・歯科衛生士という、「オール歯科」で制作。結構耳について離れない楽しい曲です。施設などでみんなで体操をして、入れ歯を磨こうということを広めています。
開発中の電動タイプや手持ちタイプなどの完成も待ち遠しく、間違いなく全国・世界に広がっていくと思います。 歯に自信がない私は、将来きっと入れ歯になるでしょう。その時は今よりもっと改良された「デンチャーブラシ」を愛用したいと、今から思っています。その前に歯みがきですけどね。
福留さんと、歯ブラシメーカーの清水社長のやりとりは軽妙で楽しく、似たもの同士の奇跡的な出会いとお互いの情熱が生んだ新商品でした。 番組には盛り込めませんでしたが、入れ歯を磨くことそのものの啓発をしたいと、福留さんは「入れ歯みがき体操」まで考案。作詞・歯科技工士、作曲・歯科医師、振り付け・歯科衛生士という、「オール歯科」で制作。結構耳について離れない楽しい曲です。施設などでみんなで体操をして、入れ歯を磨こうということを広めています。
開発中の電動タイプや手持ちタイプなどの完成も待ち遠しく、間違いなく全国・世界に広がっていくと思います。 歯に自信がない私は、将来きっと入れ歯になるでしょう。その時は今よりもっと改良された「デンチャーブラシ」を愛用したいと、今から思っています。その前に歯みがきですけどね。
担当:MBC南日本放送 岡田祐介
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