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こいでこいで 元気になろう!

大分県由布市のAKシステムが大学や病院と共同開発した医療器具がある。
それが、車いす用着脱式足こぎユニット「こいじゃる!」。大分弁で「こいでやるぞ!」の意味だ。足腰が弱くなりがちな車いすの利用者のリハビリをサポートする。使い方はその名の通り、ペダルをこぐだけ。前へ、後ろへ、ハンドル操作で楽々すいすい進む。また止まった状態でテレビを見ながら運動することも可能だ。
最大の特徴は、「後付け式」。既存の車いすに簡単安全に装着できる。

病院の現場の声を反映させ、「モノづくり」企業の技術と心意気で開発した「こいじゃる!」。利用者や医療スタッフの評判も上々だ。開発の中心になったAKシステムの秦吉孝常務(63)は、「いきいきとした表情で楽しそうにペダルをこぐ患者の姿を見ると、作って良かったと思う」と語る。

現在は、県内と福岡の施設に販売していて、全国展開も目指している。さらに、今後は改良を進めるとともに、新たな「後付け」器具の商品化も目指している。 こいでこいで、楽しみながら元気になる!健康寿命を延ばす役割を担う、その可能性に、今、医療福祉の現場で注目が集まっている!
■取材先
会社名:㈱AKシステム
担当者:常務取締役 秦吉孝、企画開発室長 徳永英治
住所:〒879-5413 大分県由布市庄内町大竜1474番地
電話:097-582-3311
FAX:097-582-3633
HP:http://www.aksys.co.jp その他:番組で紹介したリハビリ器具「こいじゃる!」は、現在、大分県内と福岡県内の医療機関・福祉施設に販売しています。開発したAKシステムでは全国展開も視野に、改良にも取り組んでいます。 興味のある方は、AKシステムに問い合わせれば対応していただくことになっています。

取材後記

今回、番組で取り上げたリハビリ器具「こいじゃる!」開発には、医療介護の現場の切実な声が反映されています。患者・利用者の健康・機能回復も重要ですが、ケアにあたるスタッフの負担軽減も、こいじゃる!のコンセプトです。
簡単装着、気軽に運動できるリハビリ器具は、高齢化が進む日本だけでなく、世界どこでも需要があり、将来の可能性を秘めていると感じました。
また、「自分たちの技術と経験をもってすれば、異業種の医療分野でも必ず通用する」といった、モノづくり企業の自信とプライドが取材を通して秦常務や社員たちから伝わってきました。
担当:OBS大分放送 田中智基

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