中島理恵のさわやか信州リポート

土曜 9:18
BYAKU Narai(ビャクナライ) ~ 塩尻市・奈良井宿

BYAKU Narai(ビャクナライ) ~ 塩尻市・奈良井宿

中山道の宿場町。江戸と京のちょうど中間だったのが奈良井宿。ここは1kmにわたって宿場町だった当時の町並みが続く場所です。

この奈良井宿にあった酒蔵「杉の森」が10年ほど前にお店をたたみました。
約200年前に建てられたその店舗、醸造場、蔵、お屋敷などを改修して宿の母屋として開業したのが「BYAKU Narai(ビャクナライ)」。
母屋にある8部屋のうち7つは独立した玄関から入るヴィラ形式になっています。
支配人の高山京平さんにご案内いただきました。

 

往時から客間として使われていたお部屋は、そのまま最上級の客室になっています。
壁や窓、床の間のしつらえや見事な細工の欄間などは、そのまま使ってますが、ベッドルームにシャワー、床下暖房など快適に過ごせるためのあれこれがなされています。
高山支配人は「ここは『杉の森』っていう酒蔵であって、地元の人に愛された酒造さんを、言うても僕らは使わせていただいているという感覚でいます。
そういった歴史を受け継ぎながら、別の業態ですけど宿として先に残していきたい」とおっしゃってました。

刻まれてきた歴史へのリスペクトが、部屋のあちこちに散りばめられています。
部屋の照明のひとつは酒瓶っぽいデザイン。
持ち運びできるので、庭に持ち出して酒瓶ランプと月明かりでゆっくり過ごす…なんて提案も。

また「地域とお客様のつながりを生み出したいので、基本的にお客様の手に触れるものはココで生まれたものをチョイスしています」と。
お部屋においてあるコーヒードリッパーやカップ&ソーサ―は、地元の木曽漆器。
ガラスに漆を塗った丸嘉小坂漆器店の器なども置かれています。
そして、小ぶりの茶壷が?
「中山道の真ん中に位置する奈良井宿は、京から江戸の将軍家までお茶が運ばれた『お茶壷道中』の通り道でもありお茶壷の宿泊地でもありました。
なので、当時運ばれていた家元さんで作られてるお茶を入れています。
ティーバッグですけど。こだわって茶壷に入れて。
ま、取りにくいとも言われますけど(笑)。
奈良井宿に来て歩いて土産買って帰るだけじゃ絶対知ることのない物語だと思いますので、そういったところをお客様に伝えていきたいというのが一番なので。」と、高山支配人。

蔵をまるごと使った客室もあります。
1階部分がリビングとして使え、2階部分がベッドルーム。
はしごのような階段で上がっていける大型のロフトっぽくもあります。
土壁がそのままですが、床は布うるし、扉は紙うるしでブラッシュアップ。
どちらも手触り足触りが心地よい!

そしてお風呂が…。二つ並んだ蔵の間、庇の下部分に半露天で作られてます。
なまこ壁を見ながらの入浴。
おもしろい!この蔵の部屋、男性に人気だそうで、こもって仕事をなさる方や、日々の忙しさから完全に脱する方に愛されているとか。

 

共用施設としてのレストランは、元醸造エリア。
一番古い建物で約200年前からの部分です。酒造りに使ったかまどのあとも残されてます。
一斗ビンをイメージした照明もステキ。
また、新しく生まれ変わった酒蔵=スギノモリブルワリーの作業も見られます。

元の味噌蔵は漆塗りカウンターの美しいバーに生まれ変わっています。
調度品は杉の森時代の貴重品たち。

木曽五木をふんだんに使った大浴場はすごい香り!温泉ではありませんが、日本酒の仕込み水にも使われてきた山水をひいてきて沸かしているので、そりゃあもう…いいお湯です。

 

宿名の「ビャク」は百を重ねた何百のビャク。
お客様がここで100の体験をするということともに、泊まっていただいた何十何百人のお客様が、この地域と何十何百とつながっていく。
結果、何百にも関係が生まれる宿を作っていこうというところからきているそうです。
奈良井宿という宿場町に入ると非日常が味わえるところなので、タイムスリップしたような感覚や本当に旅にきた…という感覚を後押ししてくれる素敵なお宿ができました。
宿の入り口には造り酒屋の証・杉玉が掲げられているんですよ~。

 

□ BYAKU Narai →
https://byaku.site/
□ 塩尻市観光協会 →
https://tokimeguri.jp/
□ 長野県公式観光サイト →
https://www.go-nagano.net/
□ 信州まつもと空港地元利用 →
https://www.matsumoto-trip.com/airport-arrival/

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2022.09.17
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