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蒸しから生まれるおいしい話

源泉105度!熱量日本一の長崎県雲仙市の小浜温泉。
温泉の恵みはお風呂だけではない!今、食べる温泉を売りに温泉街を盛り上げようと奮闘中の女性がいる。出版社の敏腕営業ウーマンだった井上あやさん(45)は、6年前に故郷小浜にUターン。故郷の温泉の可能性は無限なのに、あまりにその良さが知られていない残念な現状を再認識した。

そこで井上さんは、小浜温泉が持つある特徴にひらめき、長崎県島原半島産の野菜を温泉の蒸気で蒸して温泉蒸し野菜のジャムを開発。熱量日本一の温泉で一気に蒸しあげるので、素材のうまみが凝縮する。完成したのは原城トマト、雲仙人参、島原生姜、島原半島安納芋の4種類。キャッチコピーは「食べる温泉 まるごとNAGASAKI」だ。

それぞれの野菜の特性を最大限に生かしたジャムは、料理の味付けにも使えると女性を中心に人気を集めている。温泉の蒸気でおいしいジャムができるその秘密とは!? そして今、開発中なのが島原半島産の美味しい野菜や海産物を使った蒸し料理。温泉で蒸して真空パックにするので、世界中どんなところでも小浜の蒸し料理を手軽に堪能できる。
小浜温泉の魅力を「食」で発信!面白いことになりそうだ!
■取材先
会社名:all your ability(オール ユア アビリティ)
担当者:井上あや(いのうえあや 代表取締役)
住所:長崎県雲仙市小浜町富津4239
電話:090-1915-5977
HP:温蒸素味サイトhttps://onmusubi.com/ その他: 温泉蒸し野菜のジャムは、原城トマト、雲仙産人参、島原産生姜、島原半島安納芋の4種類。各750円(税抜)。真空パックの温泉蒸し野菜は、詰め合わせで販売予定。 自社ショップ&カフェは、4月末小浜町にオープン予定。

取材後記

長崎県・小浜温泉は、海沿いに20軒ほどの宿が立ち並ぶ小さな温泉町です。
しかし温泉の持つパワーはすごい!源泉温度は105度、熱量日本一なんです!でも、取材した井上あやさんによると、「小浜町はこの温泉を3割ほどしか有効活用していない」そう。

7割は海に捨てている…これではもったいない!という事で井上さんは、温泉の蒸気に着目して、地元の農産物を活かそうと温泉蒸し野菜のジャムを開発しました。「自然の調理器と都会にはないおいしい食材」に気づけたのは就職で一度故郷を離れたから。Uターンして地元のために行動する姿がとても魅力的でした。蒸気で蒸した野菜を食べさせてもらいましたが、「蒸しただけなのに野菜ってこんない美味しいのか!」と感動。小浜温泉の塩分の効果を実感しました!

食べるのが大好きな井上さん、なんでもまずは蒸してみるそう。フルーツも蒸すと香りがたって美味しかったです。小浜温泉はますます温泉のようにアツい町になるのではないでしょうか。

担当:NBC長崎放送 井手春菜

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