田畑竜介Grooooow Up

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映画「ユリイカ」青山真治監督死去~音楽プロデューサー・松尾潔が偲ぶ

映画「ユリイカ」青山真治監督死去~音楽プロデューサー・松尾潔が偲ぶ

映画「ユリイカ」がカンヌ国際映画祭で受賞し、海外でも高い評価を受けていた映画監督の青山真治さんが3月21日、食道がんのため57歳の若さで亡くなった。青山さんの監督作品「レイクサイド マーダーケース」で音楽プロデューサーを務めた松尾潔氏は、監督と同じ福岡県出身。RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』で青山さんとの思い出を語った。

田畑竜介アナウンサー(以下、田畑):先週、北九州出身の映画監督・青山真治さんが亡くなったことがわかったんですね。松尾さんは青山監督と交友があったと伺っています。

松尾潔さん(以下、松尾):2005年に公開された「レイクサイド マーダーケース」という青山さんの監督作品があります。東野圭吾さんの原作をもとに役所広司さん、薬師丸ひろ子さん、豊川悦司さんという、日本映画を代表するような錚々たるキャストで作られた映画だったんですが、その映画の主題歌を僕が作ることになりました。青山さんとはその少し前から交流があって、いわゆるコラボオペレーションというのをやりましたね。それからもう10数年が経ち、そのときのような交流は最近はなかったんですが、ずっと気になる方ではありましたね。

田畑:ご一緒されたときの青山さんの印象ってどうでした?

松尾:映画監督としては端正で重厚な作風なんですね。特に「ユリイカ」っていう2001年の映画にも、ドスンと衝撃を受けました。なので初めて会うときは緊張したってわけでもないんですけれど「あんまりアホなことを話すと足元見られないかな」くらいの、そういう気持ちがありました。でも、ご本人はすごく軽妙な方で人当たりがよくてニコニコされていて。良い意味で拍子抜けしたというか、すごく楽しくお付き合いさせていただきました。同じ福岡出身というシンパシーもどこかにあったと思います。

田畑:「ユリイカ」もそうですけど、北九州を舞台にしたり、北部九州あるいは福岡を舞台にしたりという作品もありますね。セリフも北九州の方言がそのまま出たり。

松尾:そうですね。地元・北九州を掘り下げるというのは、彼の中でも、作家性の大切な表現手段で「北九州サーガ」と言われてるような三部作もあります。「ユリイカ」もその一つですし。あとは有名なところですと「共食い」っていう田中慎弥さん原作、菅田将暉さん主演の映画は、他のどの作品とも違う側面を引き出されたりしてましたね。

田畑:「サッドヴァケイション」も、北九州ですね。

松尾:そうですね。あれは甲斐真樹さんっていう映画プロデューサーの方も北九州市のご出身で、そういう意味でも地元を知り尽くした人たちだから描けるっていうとこもありましたね。たまたまですけど、今夜僕は甲斐さんと会って、青山さんを偲ぼうと思ってるんです。まだ57歳ですよ、若いですよね。

田畑:21日午前0時半に頸部食道がんのため亡くなったということなんですね。本当にたくさんの作品を残しているので、これからでもまだ見ていないという方もぜひ触れてほしいですね。

松尾:そうですね。こういう悲しいことがきっかけであっても、やはり作品を見るというのが、その故人と最も近づける方法だと思います。彼自身若いいし、早すぎた旅立ちであったと思うんですけれど、どこかで「俺には作品が残っているから」っていう気持ちはあったんじゃないかと思いますね。それくらい映画に対する愛が強い方でしたね。

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