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50年後へ ~苗植える男~

人目につかない山の中で黙々と作業する男たち。彼らが手にしていたのは…『スギの苗』。現場は急斜面、足を取られながらも一本一本手作業で丁寧に植えていく。

鹿児島県霧島市を拠点に林業を行う「霧島造林」。社員は4人、全員が20代。
代表の高橋宏和さん(38)は林業をはじめてまだ7年目だが、仕事に真摯に向き合う姿に周りからは一目置かれている。

「木ってすごい。二酸化炭素を吸って、酸素を吐いて、体を人間が使う道具として使わせてくれる」林業や木のことを話す時の高橋さんは楽しそうだ。

早朝から現場で働き、夜は事務所で林業に関する本を読みあさる日々。実は高橋さんが林業を始めたのは30歳を過ぎてから。「人より頑張らないと」と必死だ。

そんな彼が今一番力を入れているのが、林業界の課題でもある「再造林率アップ」。再造林とは、伐採が終わった山に再び苗を植え、木を育てていくこと。今の日本の再造林率は3~4割。木材という資源を次世代に残すため、この割合をもっと高めていきたいと考えている。

動き出した高橋さん。向かった場所は山…ではなく地元の小学校、そしてラジオ局!?奮闘する日々を追った。

(製作:MBC南日本放送 / 丸峯 加菜子)

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