PageTopButton

田中詳之真、舞う

「僕は踊りと勉強を頑張るので、皆さんは元気で長生きしてください」。
お年寄りの前でこう話す男の子、鹿児島県薩摩川内市可愛小学5年生、田中詳之真(たなかしょうのしん)くん(11)。算数が苦手なごく普通の小学生だが、舞台に立つとその表情は一変。りりしい男踊りに、艶かしい女踊り、さらに滑稽な踊りで見る人を魅了する。詳之真くんは、「ちびっこ舞踊家」だ。踊り好きな祖母、有川タヱ子さん(73)さんに影響を受け、4歳からはじめた踊り。今も週に3回、およそ2時間の稽古を続けている。踊れる曲もこの1年で6曲増えた。そして詳之真くんが特に力をいれているのは老人ホームなどへの慰問活動。祖母との2人踊りの息もぴったり。得意の女踊りでは、会場を爆笑の渦に巻き込む。「元気をもらった」、「私も一緒に踊りたい」。詳之真くんの踊りを見たお年寄りたちは、みんな笑顔になる。「将来は踊りの先生になって、もっと多くの人を楽しませたい」。詳之真くんは、見る人を飽きさせないように、きょうも新しい踊りに挑戦し続けている。舞いで笑顔を届ける小さな舞踊家の姿を追う。
(製作:MBC南日本放送 / 中鶴 崇大)

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

radiko 防災ムービー「あなたのスマホを、防災ラジオに。」