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こころ育むおもちゃ図書館

それは娯楽を生み出し、子どもの成長を補助するものであり、本物の「愛」を導く触媒になる。おもちゃをボランティアで貸し出す大分おもちゃ図書館「まこと」。代表の井上秀子さん(84)は26歳で特別支援学級の教員となり、障がいがある子どもたちに寄り添ってきた。子どもたちが遊びを通して成長していく姿を見て「おもちゃ」の持つ力を感じ、2008年に大分おもちゃ図書館「まこと」を設立。以来、支援学校や障がい者支援施設への訪問や、保育園・個人への貸出を行ってきた。
「まこと」の特徴のひとつが、手作りの木のおもちゃが多いこと。作っているのは首藤義彦さん(91)。井上さんが調べた海外のおもちゃを首藤さんが日本風にアレンジしたり、子どもがリクエストしたおもちゃを作り出したりと、「まこと」にしかないモノを作り続けている。「まこと」のスタッフの中には発達障がいのある青年がいる。以前は他人とうまく交わることができなかったが、今では井上さんと共にボランティアへ行き、周囲の人と喜びを共有できるようになった。
心と心をつなぎ、ともに地域で豊かに生きるため井上さんは今日も活動に取り組んでいる。
(製作:OBS大分放送 / 三浦 大和)

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