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被災地へ届ける希望の仏壇

ビジネス

今年7月に起きた豪雨災害の被災地へ無償で仏壇を届ける活動を続けている永田幸喜(ながたこうき)さん(58)。
高さ30cm、幅と奥行きが20cmというコンパクトなサイズは仮設住宅など仮住まいの人に評判で、希望者が後を絶たない。
永田さんは熊本市にある輪島漆器仏壇店の2代目。一貫して国産の仏壇を販売してきた。だが一時は大量生産・一括購入することで販売価格を抑えた海外産の仏壇を販売する県外の仏壇店に押され、倒産の危機に陥ったことも。それを救ったのは「熊本県の営業部長」、PRキャラクターのくまモンだった。
くまモンが誕生した10年前、そのルックスに一目ぼれした永田さんは、すぐさま県に許可を得て「くまモングッズ第一号」となる仏壇を製作。すると店にはそのユニークな取り組みを知った大勢の見物客が。結果、当初はくまモン仏壇こそ購入されなかったものの、国産商品の品質が再認識され業績は回復。苦境を脱した。
この経験から情報発信は大切と感じた永田さん。以降、毎朝4時起きで自らのブログを更新。時には頬を赤く染めてくまモンに扮しイベントに参加するなど、周囲を明るく楽しい気分にさせる発信を行ってきた。
今年7月に熊本を襲った豪雨災害。仏壇が濁流に流され、困っている人がたくさんいることを知った永田さんは、無償で仏壇を届けることを決意する。しかしその希望者は想像以上だった。役には立ちたいが費用の捻出が困難。そこで永田さんは新たなアイデアを実行に移した。
(製作:RKK熊本放送 / 内藤 郁美)

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