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二代目 歌子~中津祇園踊り子物語~

590年の歴史を持ち毎年7月に開催される中津祇園。この祭りの最大の特徴は、祇園車の舞台で披露される奉納舞踊だ。舞踊を披露する踊り子の多くは中津市内の舞踊団に在籍する。

2020年11月、最大の舞踊団である二葉舞踊団の創始者、山本歌子さん(享年94)が永眠。長きにわたり中津祇園を支えてきた歌子さんの踊りは地域の人の胸に深く刻まれている。

歌子さんのひ孫にあたる石田瑞季さん(27)。現在は大分県中津市立中津中学校で教員として勤務する。幼い頃から歌子さんに踊りを教わり、4才にして中津祇園の初舞台を踏んだ瑞季さんは、曾祖母と同じ男形の踊り手だったことから歌子さんの期待も大きかったという。過去2年は新型コロナウイルスの流行で神事のみの開催だったため、今年は曾祖母が他界して初めての祭りとなる。瑞季さんは曾祖母の面影を感じながら特別な思いをこめて踊る。

また、瑞季さんが指導し今年初めての舞台に立つ島田美奈さん(10)や、生まれて初めての中津祇園で瑞季さんの踊りを見て自然と体を揺らす長男、大耀くん(1)の姿を見て、自分の幼かった頃と重ね合わせる瑞季さん。

地域を盛り上げようと祭りの文化を次の世代へとつなげる石田さんの姿を追った。

(製作:OBS大分放送 / 吉田 諭司)

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