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裸足のおたすけマン

日本最大級の原生的な照葉樹林が広がる宮崎県綾町。この町に、2年半ほど前に移住してきたのが、大阪府出身の森岡朗(もりおか とき)さん(26)。

20歳で海外へ渡り、バックパッカーとして、海外を転々とする中、貧困地域の状況や、自然の偉大さに気付き、「自然と共生する術を身につけ、伝えていけば、困った人を助けられる」と考えるようになった。そんな中、インターネットで「自然と共に生きる町・綾町」の紹介動画を発見。動画を見終わるとすぐに帰国のチケットを取り、直感を頼りに綾町を訪れた。

ドレッドヘアーで、甚平を羽織り、いつでもどこでも裸足の朗さん。町内ではひときわ異彩を放っていたため、最初は、住民に不審がられていたが、集落の清掃活動やイベントの手伝いなどを通して、すぐに住民から愛される存在となった。

朗さんは現在、「これまでたくさんの人に助けてもらったから、今度は恩返しをしたい」という思いから「おたすけマン トキ」と名乗り、住民の困りごとに無償で手を差し伸べている。また、今年1月には、町で初めての「ふるさと大使」を委嘱され、綾町の魅力を町内外に発信している。

自然を愛し、地域の「おたすけマン」として奔走する姿を追った。

(製作:MRT宮崎放送 / 垣内 沙耶)

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