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甲子園へ再び!~津久見高校野球部 寮母さん奮闘記~

国内屈指の「石灰石」産地、大分県津久見市。沖縄を除く九州で唯一、春・夏とも甲子園を制するなど、かつて全国に名をはせた「津久見高校野球部」は街の誇りであり活気に満ちていた時代の象徴だ。

だが過疎化で活気を失う街並みと歩調を合わせるように平成以降は低迷。「野球の街・津久見」を再興させようと2017年、野球部寮「闘球寮」が復活。それに合わせて近隣から移り、寮の1階に「食事処/稲穂」をオープンさせたのが高尾順子さん(63)だ。

高尾さんは寮生の夕食の面倒も見る。「みんな孫みたいなもんで可愛いです。」と語る彼女自身、津久見高校野球部の大ファンだ。

「中学時代に優勝パレードを見て感動しました。もう一回あの光景を見たいですね」。生徒からは「ママさん」と呼ばれ慕われる。入寮生も増え、野球部は着実にレベルアップ、2020年の大分県独自大会では優勝を果たした。「わがままを言えない寮生活でしょ、食事ぐらい楽しんでほしいから食費の予算は関係ありません。」と笑う高尾さん。

「街全体が応援しています。子どもたちはプレッシャーもあるだろうけど、甲子園に連れて行ってくれるまで頑張ります」。高尾さんと寮生たちの日常を追った。
(製作:OBS大分放送 / 樋口 昌平)

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