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男着物「KATANA」で世界に斬り込め!

江戸幕府へ献上していたことからその名のついた絹の高級帯「博多献上帯」。 7千本のたて糸が強さとしなやかさの源だ。だが今、その良さを知る人も知る機会も少ない。そんな現実に立ち向かっているのが、福岡県大野城市の博多帯製造「はかた匠工芸」の、還暦職人軍団「博多60’s」だ。

2009年に倒産の危機を経験、支援を受け生き残ったが、今まで地道に「いい帯」を作ってきた職人達は「使ってもらいたい!」&「伝統産業に入ってくれた若者達の職場を守らねば!」と、攻めの新規事業に乗り出した。 それは「男着物」を「直営店を作って売ること」。織物の技術はある。 生地も作れば自社で着物セットが売れる、と。 反物試作は数百、商品化に半年。去年、直営店「SAMURAI」を東京・歌舞伎座前にオープンした。男着物「KATANA]は着物・羽織・帯・肌襦袢に仕立てもついて、男着物としては破格の安さだが、高級スーツ並の値段。 ポスターにはイタリア人ジローラモ氏を起用、ちょい悪に着物を着こなし 「そろそろきものと洒落ていこうか」のキャッチで日本人の心をくすぐる。

歌舞伎役者、関取など着物通の間では安さと質の良さで話題沸騰中だが、さて、現代の若者の心を奪えるか?

<取材先データ>
■「はかた匠工芸」
住所:福岡県大野城市仲畑2-12-40
電話:092(581)7232 http://takumikougei.jp/
■「SAMURAI」銀座本店
住所:東京都中央区銀座5-14-1 銀座クイントビル1階
住所:電話:03(6226)3601 http://kimonoman.jp/ ※ 男着物セット「刀~KATANA」
購入は「はかた匠工芸」(要予約)、「SAMURAI」銀座本店か京都店で。

※ 時々、展示販売会もアリ。
直近は2015年5月24日【日】10時~19時
5月25日【月】10時~19時
警固神社(福岡市中央区天神)にて
詳細は「はかた匠工芸」

取材後記

敷居が高いと感じる着物の世界を、少し、身近に感じられれば、という思いで制作致しました。

かくいう私も着物は年に1回、着るか着ないかレベル。職人さんを取材するにあたって、やっぱり敷居が高くて、相当緊張!「はかた匠工芸」の皆さんのフランクな対応に助けられ、取材を進めることが出来ました。特に「博多60’s」の皆さんの元気なこと!
工場では声もかけにくい緊張感ですが、休憩時間になると「60’s(60才代)って言わんけりゃ、年齢、わからんとに…」「いや、判るくさ~」、「まー、撮影は冥土の土産たい(笑)」などと賑やか。お忙しい合間をぬって60’sの皆さんに自前の「KATANA」をまとってもらい、決めシーンも撮影させていただきましたが、「これも宣伝になるなら」という心意気が伝わってきて、撮る方も素敵に撮らねば!と力が入りました。お歳を召してもなお衰えぬ向上心や新しい方法を受け入れる心。見習わなければ。。。

男着物14万7千円~は、値段だけ聞くとやはり高く感じるかもしれませんが、作り手の思いや技術をみると安すぎる!と思いました。周りの男性に聞くと「値段はアリ、でもどこに来て行く?どうやって着る?」と、次の課題も見えてきます。でもその辺も60’sや親会社さんは既に考えてらっしゃるので、次にどんなことを仕掛けてくるのか、展開が楽しみです。ちなみに購入者の中には「毎日会社に着て行ってます」という強者もいらっしゃるそう。「ネクタイをみないで締められるように、帯も締められるようになる」ということが判れば、もっと広がるはず!多少体型が変わっても問題ないですし、お腹が出てる方がサマになるというのも大きな利点(笑)。何より、格好いい!

学生時代に、フレンチレストランに出掛けての「テーブルマナー授業」がありました。西洋のマナーを学ぶのも大事だけど、日本人として「着物の着付けの授業」が数回でいいので学校であってもいいよなあ。。。「和服を世界遺産に」という活動もある今、これからの着物の世界、本当に楽しみです。

担当:RKB毎日放送 宮川直子

敷居が高いと感じる着物の世界を、少し、身近に感じられれば、という思いで制作致しました。

かくいう私も着物は年に1回、着るか着ないかレベル。職人さんを取材するにあたって、やっぱり敷居が高くて、相当緊張!「はかた匠工芸」の皆さんのフランクな対応に助けられ、取材を進めることが出来ました。特に「博多60’s」の皆さんの元気なこと!
工場では声もかけにくい緊張感ですが、休憩時間になると「60’s(60才代)って言わんけりゃ、年齢、わからんとに…」「いや、判るくさ~」、「まー、撮影は冥土の土産たい(笑)」などと賑やか。お忙しい合間をぬって60’sの皆さんに自前の「KATANA」をまとってもらい、決めシーンも撮影させていただきましたが、「これも宣伝になるなら」という心意気が伝わってきて、撮る方も素敵に撮らねば!と力が入りました。お歳を召してもなお衰えぬ向上心や新しい方法を受け入れる心。見習わなければ。。。

男着物14万7千円~は、値段だけ聞くとやはり高く感じるかもしれませんが、作り手の思いや技術をみると安すぎる!と思いました。周りの男性に聞くと「値段はアリ、でもどこに来て行く?どうやって着る?」と、次の課題も見えてきます。でもその辺も60’sや親会社さんは既に考えてらっしゃるので、次にどんなことを仕掛けてくるのか、展開が楽しみです。ちなみに購入者の中には「毎日会社に着て行ってます」という強者もいらっしゃるそう。「ネクタイをみないで締められるように、帯も締められるようになる」ということが判れば、もっと広がるはず!多少体型が変わっても問題ないですし、お腹が出てる方がサマになるというのも大きな利点(笑)。何より、格好いい!

学生時代に、フレンチレストランに出掛けての「テーブルマナー授業」がありました。西洋のマナーを学ぶのも大事だけど、日本人として「着物の着付けの授業」が数回でいいので学校であってもいいよなあ。。。「和服を世界遺産に」という活動もある今、これからの着物の世界、本当に楽しみです。
担当:RKB毎日放送 宮川直子

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