PageTopButton

Sweet Hirado~時を超えたお菓子図鑑~

日本で初めて砂糖が上陸したのは日本の西の端の島、平戸。 日本のお菓子の歴史はこの島から始まったといっても過言ではない。 今、このお菓子の島で着々と進んでいるプロジェクトがある。

それは、平戸にある3つの和菓子屋が世界に向けて新たな菓子文化を提案する挑戦だ! 平戸藩主松浦家にある百菓之図。これは200年前にお殿様が町民のために作った世にも珍しいお菓子図鑑だ。100のお菓子は、和菓子にとどまらない。東南アジアやヨーロッパの影響を受けたものもあり、平戸がその時代いかに海外とかかわりが深かったかがよくわかる。 そして2016年、平戸にお菓子三銃士が誕生した!

平戸を代表する3つの和菓子屋(蔦屋・えしろ・熊屋)が、百菓之図にひらめき、現代の平戸菓子を作ろうと立ち上がったのだ。 平戸の伝統、歴史、文化を踏まえたうえで、オランダ人アーティスト、デザイナーの視点も加わった!名付けて、東西百菓之図プロジェクト。仕掛けたのは平戸を愛するひとりの女性だった。

時を超えて再び平戸に生まれたジュエリーのようなお菓子。 平戸のお菓子は果たして海を渡ることができるのか?!
取材先
今回ご紹介した東西百菓之図は和菓子は受注販売松浦史料博物館にお問合せください。
住所:〒859-5152長崎県平戸市鏡川町12番地
電話:0950-22-2236
HP:http://sweethirado.com/

登場したお店
・蔦屋
住所:〒859-5113長崎県平戸市木引田町421
電話:0950-23-8000

・菓子工房えしろ
住所:〒859-5104長崎県平戸市﨑方町835-5
電話:0950-23-8237

・熊屋
住所:〒859-5117長崎県平戸市魚の棚町324
電話:0950-22-2046

その他:「平戸スイーツものがたり」と題した平戸観光展がアクロス福岡コミュニケーションエリアで開催されます。
・日時 7月17日(月)~23日(日) 10時~18時(最終日は16時まで)
会期中 7月21日(金)~23日(日)まで 今回ご紹介した新しいお菓子とカスドースなどの展示販売会もあります。
こちらもお問い合わせは松浦史料博物館にお願いします。

取材後記

まさにジュエリー、今まで見たことのない24種類のお菓子でした。
特に青の美しさにはひきつけられ、どうしても取材したくなりました。
それぞれのお菓子にお菓子を超えた物語が詰め込まれています。
天国への道、ゆっくりとした欠片・・・お菓子の名前ひとつとっても想像が膨らみます。
見ているとまるで違う世界に取り込まれていくようです。
平戸藩の41代目、現当主の松浦章さんがおっしゃいました。「日本で誰がこれを初めて飲んだとか食べたとか・・・そんな話になると、多くは私の先祖なんですよ。」平戸とはそんな島でした。

平戸の歴史と文化にほれ込んだ女性の情熱とオランダ人クリエーターの感性、そして平戸の菓子職人たちの矜持によって作り上げられた東西百菓之図・SweetHiradoプロジェクト。誰が今までオランダ人にデザインさせた和菓子を作ろうなどと思ったでしょう。ヨーロッパでも活躍するキュレーターの大地千登勢さん独特の世界がなければ始まらなかったプロジェクトです。

導かれるように平戸に来て、憑かれたようにお菓子と格闘した大地さん。
そして、平戸に触発されユニークなデザイン画を仕上げたオランダ人クリエーター。
先人たちの想いを支えに新しい菓子を生み出した平戸の菓子職人。
何百年も前のカスドースが平戸の銘菓となっているように、この24のお菓子が、時を超えて銘菓となることを心から願っています。
お菓子の味が気になりますよね。とてもおいしいです!そして初体験の味も多数・・・
残念ながらこればかりはテレビでは伝えられません。
ぜひ、ご賞味ください。

担当:NBC長崎放送 宮路りか

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう