中国の“国家機密”で、門外不出の秘技とされる「変面」。長崎では冬の一大イベント・ランタンフェスティバルなどで人気を博していますが、一流の変面師は日本国内には数えるほどしかいないと言われています。その中でもさらに少ない「女流変面師」の一人が、長崎華僑の５代目で活水高校（長崎市）３年生の藩彩華さん（１８）です。変面師になったきっかけは中学２年生の時。間近で見た変面ショーで観客を喜ばせる変面師の姿に憧れ、今から３年前に高校入学と同時に変面の修行を始めました。しかし、師匠にあたる変面師から直接指導を受けたのは最初の１週間のみ。それ以降は変面の本場・中国四川省で活躍する“神様”と呼ばれる変面師の動画を参考にしながら独学で技を磨いてきました。この春、変面を続けるために地元の大学へ進学することを決めた藩さん、今年のランタンフェスティバルは高校３年間の集大成となる大舞台です。今回は変面師の中でも一握りしかできないとされる高難度の新技も披露する予定です。中国にルーツをもつ一人として「変面で日本と中国をつなぐ架け橋になりたい」と語る藩さんの挑戦を追いました。
(製作：ＮＢＣ長崎放送 / 内野 大輔）
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