PageTopButton

年末大掃除は寒くてケガも心配…「こたつでできる掃除」しませんか?

年末といえば大掃除。しかし、真冬のこの時期は、実は大掃除には一番不向きだ。RKBラジオ『立川生志 金サイト』に出演した、元サンデー毎日編集長・潟永秀一郎さんは、寒さやけがのリスクを挙げたうえで「掃除は暖かくなってから」と呼びかけ、代わりに「使っていないアプリの整理をしよう」と提案した。  

真冬のこの時期は大掃除に一番不向き

毎日新聞の記事にありましたが、ダスキンが2005年からネットを通じて行っている「大掃除の意識・実態調査」によると、回答者4,160人のうち、去年の年末に大掃除をした人はおよそ52%。調査開始以降最低で60歳以上に限るとおよそ47%で半数を割ったそうです。

 

私も毎年のように言っていますが、真冬のこの時期は、実は大掃除には一番不向きです。新年をすっきりした気持ちで迎えたいという気持ちはよくわかりますが、本格的な大掃除は気候のいいゴールデンウイークにやって、年末はゆっくりしてください。

 

…というような記事を昔、新聞記者時代に書いたら、読者の方から「妻は『ほらね、新聞にも書いてある』と言って大掃除をしません。でも、うちの妻は多分、ゴールデンウイークもしないと思います」というお便りがありました(笑)なので、ゴールデンウイーク前にまた「今こそ大掃除」という記事を載せましたが、あのお宅はどうなったんだろう? と、今も思い出します。

 

ただ、後輩も思いは同じようで、先週の毎日新聞くらし面には今年も、年末の大掃除に注意を呼びかける記事が出ました。「ケガ」への注意です。ご紹介します。

東京消防庁によると、2016年から20年の5年間に、掃除中の事故で救急搬送されたのはおよそ4,000人。
年平均およそ800人。日本全国でいうと、単純計算で毎年7,000人以上が掃除中にけがをしていることになります。これ、あくまで救急搬送された数ですから、実際にはこの何倍ものけが人がいると思った方がいいでしょう。しかもその5分の1が、12月に集中しています。

人生100年クラブ 負担にならぬ大掃除の方法(毎日新聞の記事へ) https://mainichi.jp/articles/20221205/ddm/013/040/040000c
 

年末は「こたつに入ったままできる大掃除」を!

年末の掃除は決して無理せず。代わりに、こたつに入ったままできる大掃除があるので、こちらはぜひやってみてください。やるのはスマホです。

 

一つはアプリの整理です。いつの間にかスマホの画面にどんどんアプリが増えて、右や左にスクロールしないと使いたいアプリが出てこない――なんてことになっていませんか? これを整理しましょう。

 

まずは使っていないアプリの削除。基本的な考え方は「3か月以上使っていないアプリは削除」です。いわば、スマホの断捨離ですね。

 

一番簡単なのは、使っていないアプリの上に指を置いて、現れた文字からiPhoneだったら「Appを削除」を選んでタップするだけですが、これが物と一緒で「いつか使うかも」とためらいます。なので、何を削除すべきか、スマホに教えてもらいましょう。

 

iPhoneなら画面から「設定」を開いて、次に「一般」「iPhoneストレージ」の順で開くと「非使用のAppを取り除く」という表示が出てきます。これが「無効」になっていたら「有効にする」にします。これで長く使っていないアプリは自動で削除されるようになります。

 

Androidだったら、同じく「設定」から「ストレージ」を開いて、「空き容量を増やす」をタップします。すると、最近使っていない順にアプリを表示してくれますから、要らないと思うアプリにチェックを入れ、画面右下にある「何ギガバイトを解放」の文字をタップすれば削除されます。
次に、残したアプリも、よく使う順や、種類別にまとめると使いやすくなります。

 

簡単なのは、アイコンの移動です。よく使うアプリが後ろのページにある場合、そのアイコンを長押しして、ゆらゆら揺れ出したら、指を離さずにそのまま前のページに動かして、好きな位置で指を離します。複数あれば、これを繰り返して、終わったら右上の「完了」をタップするだけ。こうして、最初の画面によく使うアプリを集められます。

 

それでもアプリが多くて、画面が何ページもまたがる人は、アプリを種類別にまとめましょう。

 

同じく、画面のアイコンを長押しして動かせるようになったら、それを一緒にまとめたいアプリのアイコンの上に重ねます。すると、薄いグレーの枠が現れます。これがフォルダです。iPhoneの場合はその枠の上に、Androidなら枠の中に、フォルダの名前を書く欄が現れるので、「SNS」とか「ニュース」とか好きな名前を書けば、フォルダのできあがり。あとは「移動」のやり方で、同じ種類のアプリをフォルダにまとめていけば画面はすっきりします。

 

よろしければ年末、radikoでこのコーナーをもう一度聴きながらやってみてください。

IDとパスワードの書き出しは原始的な方法で

最後に、もう一つだけやってほしいのは、IDとパスワードの書き出しです。

 

使っているアプリやサービスの中には、IDやパスワードを設定しているものが結構ありますよね。私で言うと、通販とか音楽サービスとかニュース配信とか、30くらいあって、分からなくなったら大変です。そうならないよう、紙に書き出しましょう。

 

スマホのメモに残しているよ、という人もいるでしょうが、これは危険です。詐欺サイトやウイルスでスマホを乗っ取られたりしたら、全部盗まれるからです。また、たくさんのIDやパスワードを一元管理してくれるアプリもありますが、必ずしも初心者向けではありませんし、原始的ですが、紙で、家の貴重品入れなどに保管するのが、実は安全で便利だったりします。

 

記入する紙は、専用ノートがお勧めです。通販サイトなどで「パスワードノート」で検索してみてください。ID、パスワードのほか、登録した住所、電話番号やメールアドレス、クレジットカード、会費がある場合はその金額なども記入欄があって、ID、パスワード、メールアドレスは更新しても書き足せます。

 

これをやるといいのは、書き出すことで、無駄もわかることです。例えば、もうほとんど使っていないのに毎月利用料がかかっているサービスなどがないか、クレジットカードの支払い履歴で支払先を確認して、使ってないサービスだったら解約しましょう。

 

私はおととし、これで、昔使っていたメールアドレスのために毎月980円も払っていることに気付いて、すぐに解約しました。また、同じIDやパスワードがたくさんあったら、危険なので変えましょう。特にパスワードを長年変えていない人は、年末に必ず変えるようにしてはいかがでしょう。

 

ということで今日は、安全で画面スッキリのスマホにして、無事に年を越しましょうというお話でした。

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

radiko 防災ムービー「いつでも、どこでも、安心を手のひらに。」