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15歳の決断!若女将はじめました

大分県九重町の宝泉寺温泉郷にある宿、「旅籠彩くら」。四季折々の風景が楽しめる自然に囲まれた宿である。この宿の長女、松平ひなたさん(15)はオーナーで父の努さんと女将の母・静さん、料理長の兄・脩斗さん、そして中学生の妹の5人家族。ひなたさんの将来の夢は製菓衛生師の資格をとって兄とともに厨房で働くことだった。

しかし2020年に起きた「令和2年7月豪雨」が運命を変える。宿の側を流れる川が氾濫。濁流によって経営していたもう一つの宿が半壊。旅籠彩くらも床上浸水し、ひなたさん家族は胸まで水に浸かりながらもなんとか避難した。命は助かったものの被災した宿の復旧のため半年間の休業を余儀なくされ、またコロナ禍で客足が遠のいてしまった。そんな両親の苦労を目の当たりにしたひなたさん。「少しでも支えになれば」と中学校を卒業後、通信制のある高校に進学。今年4月から若女将として働くことを決断した。

主な仕事はフロントでの接客と予約の管理。しかし慣れない敬語や電話応対に四苦八苦する日々が続く。そんなひなたさんを家族は時に厳しく接しながらも温かい目で見守っている。仕事の壁にぶつかりながらも奮闘している若女将の姿を追った。

(製作:OBS大分放送 / 佐藤 康太)

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