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お菓子な観光案内所

鹿児島県いちき串木野市の観光案内所に勤める前屋彩さん(32)は、菓子職人の肩書を持つ“二刀流”職員。月に一回「1日限りのお菓子屋さん」と題して、観光案内所でスイーツの販売会を開催している。

新型コロナウィルスの影響で、集客が難しい地元の観光農園のイチゴやみかん、宿泊施設に卸せなくなった人参や南高梅などが食材だ。
地元食材の魅力をもっと知ってもらおうと、フランスや大型豪華客船で磨いた菓子職人の技術を1日限定のスイーツ作りに注ぐ。

昨年4月から販売会では、自分の目で見出だした材料のPRも欠かさない。
提供する400個のスイーツは およそ2時間で売り切れる人気ぶり。SNSや口コミで知った市外からの客も多く訪れ、「開催するごとに、いちき串木野市のファンが増えてきた」と前屋さんは話す。

アイデアは「お菓子屋さん」だけにとどまらない。販売会の収益で、子供たちを笑顔にしたいという思いを込めた「スマイルプロジェクト」という新たな活動も始めた。
「今だからこそ、やれることを!地域を少しでも笑顔に!」と奮闘する前屋さんの日々を追った。

(製作:MBC南日本放送 /七枝 大典)

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